英利上げ、割合早い時期となる=フォーブス中銀委員

イングランド銀行(英中銀)金融政策委員会の
フォーブス委員は16日、中国やその他の新興国
景気減速により英利上げが阻まれることはないとし、
金利は「割合早い時期に」引き上げられる
との見方を示した。

早期利上げ推進派として知られる同委員は
財界人との会合で行った講演で、新興国経済で
みられる問題について、ドイツなど主要貿易相手国への
影響はあっても、英経済との直接的な関わりは限定的と指摘。

英経済は、ペースは鈍化しても
国内主導の成長が続くとの見通しを示した。

その上で「さえない世界経済のニュースはあっても、
金利の次の動きは引き上げで割合早い時期に
実現するという私の見方は変わっていない」と述べた。

新興国経済の予想以上の減速や「ある種の金融危機」が
あれば英経済も影響を免れないとしながらも、中国などの
景気減速をめぐる懸念は行き過ぎていると指摘。

中国の経済成長に関する統計にサービス・消費関連部門の
勢いが完全に反映されていない可能性があるとし、
英中銀は中国の今年の成長率に対する慎重な見方を
変更する必要が出てくる公算があるとの考えを示した。