カナダ中銀追加利下げ見送り、成長予想は引き下げ

カナダ中銀は、政策金利
0.50%に据え置いた。

同時に公表した経済見通しでは成長予想を
下方修正したが、景気は原油安ショックから
立ち直りつつあるとして、追加利下げは見送った。

中銀は声明で、原油安の影響に伴い今年1月と
7月に行った利下げについて、予想通り景気回復に
寄与しているとした上で「資源以外の分野で力強さを
示す兆候が期待通り一段と明白にみられる」と述べた。

一方、資源分野では原油など商品(コモディティー)
市況の値下がりで企業の投資や輸出が冷え込んでいると指摘。

こうした状況を踏まえ、2016年の経済成長見通しを
当初の2.3%から2.0%に、2017年は当初の2.6%から
2.5%にそれぞれ下方修正した。

インフレ予想については、コアインフレが持続的に
2%に戻る時期を当初から3四半期早め2016年
第3・四半期とした。

総合インフレの目標達成時期は
2017年第1・四半期。