企業の資金需要、2期連続で改善、中堅・中小けん引=日銀調査

日銀が22日公表した「主要銀行貸出動向
アンケート調査」(四半期ごと公表)の10月調査では、
企業向けの資金需要が「増加」したとの回答から
「減少」を指し引いた指数(DI)がプラス7となり、
前回7月調査から5ポイント改善した。

企業向けDIの改善は2四半期連続で、プラス7は
2014年1月調査のプラス8以来の高い水準となる。

規模別にみると、大企業向けがプラス1と前回の
プラス6から悪化する一方、中堅・中小企業向けの
改善が目立つ。

中堅企業はプラス4、中小企業はプラス5となり、
それぞれ前回のプラス1から改善した。

中堅・中小企業向けが改善した要因として、
「売上の増加」や「設備投資の拡大」などが
挙げられており、資金需要の裾野の広がりが
うかがえる。

また、地公体向けは前回のプラス6からゼロに、
個人向けはプラス7からゼロにそれぞれ悪化。

個人向けは、これまで高めに推移していた
住宅ローンが前回のプラス6からマイナス2に
悪化したことが背景。