黒田日銀総裁、「デフレ脱却視野」で経営者に投資拡大と賃上げ促す

黒田日銀総裁は24日、東京都千代田区経団連会館で講演し、
「15年にわたり解消できなかったデフレの脱却が確実に視野に
入ってきた」と述べ、日銀の大規模金融緩和の効果に自信を示した。

会場の企業経営者らには「今が決断すべき時期。日本経済は
反転攻勢のチャンスだ」と訴え、設備投資拡大や来春闘での
賃上げを促した。

同総裁は「量的・質的金融緩和の下で景気や物価の
トレンドが明確に反転したのは疑問を挟む余地がない
事実だ」と強調し、その上で「企業収益増加や賃金上昇を
伴いつつ物価が上がるという、日銀が目指している姿が
まさに実現しつつある」と述べ、長年の懸案である
デフレ脱却が着実に近づいているとの認識を示した。