年末相場は意外に落ち着いた動きに

年末の為替相場は、意外に
落ち着いた動きとなっています。

ドル円は120円台前半〜後半で、
ユーロ円は131円代後半〜132円台前半の、
極めて狭い水準での動きが続いています。

米国が利上げを行い、日本は超緩和策の
補完的な措置を実施するなど、日米金利
拡大が意識される動きがあったのに、ドルは
買われない動きを見せています。

大きな要因は、原油価格が低下している
ことを指摘する声が強まっています。

世界的な経済の低迷、中国経済の低迷などを
材料に、減産がなかなか決まらないOPECの動き、
米国が原油輸出を再開することを決めるなど、
原油の供給過剰感が原油価格の下落に
繋がっているようです。

こうした動きを睨んで、為替市場では
ドルが軟調な動きを見せています。

年末・年始を考えると、ドル下値圏での
もみ合いが続くと考えられます。