日米の金融政策を注目

今週の為替市場は、日米の
金融政策を注目する展開になりそうです。

年初来、ドルは対円、対クロス通貨で
軟調な動きを見せていました。

株安、原油安を背景に
ドル売りが強まりました。

リスク回避のドル売りが強まりました。

しかし、ドラギECB総裁が3月の
追加緩和について言及すると、ドル買いが
強まり、さらに米東部の大雪の影響を受けて、
原油価格が反発、さらに株価もこの動きを
睨んで反発する中で、ドルもこれまでの
売り一辺倒から、買い戻される動きを
見せたのです。

対円では、一時115円台に下落したドルは、
前週末には118円台後半に値を戻しました。

これまでのドル売り材料が、一転、
ドル買い戻しを誘う材料になったのです。

ただ、問題はドルの買い戻しは、限定的で、
対円で120円台に押し戻す動きには
繋がりませんでした。

ドルの戻りは、限定的、
そんな印象を持ちました。

今週は、日銀の政策決定会合、
米国ではFRBFOMCを開催します。

日銀は、今、追加緩和を行う、
大義名分がありません。

普通だったら、様子見に
終始すると思います。

もちろん、安倍政権からは、日銀に対する
圧力は強まることがあると思います。

政治とカネの問題で、国会が混乱する可能性が
出ている中で、経済回復は間違いない、
そんな思いを日銀にぶつけてくるのでは
ないでしょうか。

一方、米国でのFOMCでは、着実な
利上げを確認するものと思います。

株安、原油安を受けて、米国経済に対する
不透明感が強まりますが、それでも足元で
発表された米景気指標は好調な米経済の
動向を示しています。

米経済に対する懸念が強まれば、利上げの
テンポはゆっくりになると思いますが、それでも
FOMCでは、利上げに対する意思決定が
なされると考えています。

円に対する不透明感は、今回の政治とカネの問題で、
安倍首相がいきなり政権を放り出すことです。

まさかとは思いますが、過去に政権を
放り出した過去があるだけに、その可能性に
ついては、十分に気をつける必要があると思います。

予想レンジは、
ドル円が115.20〜120.20円、
ユーロ円が125.20〜130.20円、
英ポンド円が165.20〜171.20円、
ドル円が78.20〜85.20円。