マイナス金利の副作用を懸念=木内日銀審議委員

日銀の木内登英審議委員は25日、鹿児島市で講演し、
マイナス金利政策について「金融機関の収益に
悪影響を及ぼし、金融システムの安定を低下させる
可能性がある」と述べ、副作用への懸念を示した。

金融機関が収益悪化を避けるため預金者や貸出先に
コストを転嫁すれば、「逆に金融引き締め効果に
つながる」とも指摘した。

木内委員は日銀がマイナス金利政策の導入を決めた
1月の金融政策決定会合で反対票を投じた。

講演では反対した理由に関し、「マイナス金利
金融経済情勢が著しく悪化するような危機的状況にのみ
妥当な手段」と説明。

その上で「将来に備えて温存しておくべき
政策だった」と語った。