日銀地域経済報告、東北の判断引き下げ

日銀は7日、春の支店長会議を開き、全国9地域
の景気を分析した「地域経済報告」(さくらリポート)
を公表した。

それによると、新興国経済の減速の影響で生産が
弱含んでいる東北の総括判断を引き下げたが、
残り8地域は据え置いた。

東北の判断引き下げは
2014年10月以来、1年半ぶり。

東北は、海外向けの生産用機械や
電子部品などの生産が振るわなかった。

他の8地域の総括判断は変えなかったが、
四国や九州・沖縄などで生産や住宅投資といった
一部項目について判断を下方修正した。

東海は鋼材メーカーの事故で自動車関連の生産が
停止したが、「一時的な要因」として判断を据え置いた。

企業の景況感については、近畿から「製造業を
中心に悪化している」との報告があったほか、
東北、東海、中国の3地域からは「いくぶん
慎重化している」との声が出た。