ドラギECB総裁、世界経済の将来に警戒感=年次報告書

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、
7日公表された年次報告書で、世界経済の
将来は依然不透明とする一方、新たな衝撃に
対する欧州の対応能力に疑問を呈した。

「2016年もECBにとっては難しい年になるだろう。
世界経済の見通しは不透明で、われわれは引き続き
ディスインフレ圧力に直面している。欧州が
進む方向性と新たな衝撃に耐える能力には
疑問がある」との考えを示した。

ECBの量的緩和については、2015〜2018年に
ユーロ圏の域内総生産(GDP)を約1.5%
ポイント押し上げる効果があるとした。