ドル、一時109円台回復も、上値は重い

13日の外国為替市場では、原油価格が上昇したことや
株価の反発もあって、リスク回避の円買いが一服し、
ドルは対円で一時109円台に上昇する動きとなりました。

しかし、109円台では、ドル売りも厚く、
108円台後半で小動きとなっています。

このところ、米国の利下げ観測が後退していることなどを
材料に、ドル売りが強まりました。

さらに、原油価格が下落したことから世界的な株価の
下落も相まって、リスク回避の円買いが強まりました。

しかし、米国の利上げが遠のいたことはほぼ織り込み済み
との見方が広がる中で、原油価格が上昇二転したこと、
これを受けて世界の株価が堅調に推移したことなどを
材料に、ドル売り・円買いの流れはやや変化しました。

この中、IMFが日本のGDP伸び率を下方修正したことや、
中国の輸出が増加に転じたことも、円にとっては弱材料に
なった模様です。

とはいえ、ドルの戻りは鈍く、新たな材料を見極めながら、
一進一退水位が予想されています。