円急騰、一時108円台に=政策金利据え置き受ける
28日の外国為替市場は、朝方は111円台央〜後半で
推移していましたが、午後になって、日銀が政策金利の
据え置きを決めると、円が急騰、一時108円台後半に
上昇した。
平均株価は追加緩和見送りや円の急騰を
受けて急落、一時600円超の下落を見せました。
市場では、前日の米FOMCでの金融政策据え置きは
予想の範囲内との見方が支配的でした。
今回のFOMCでの会合の結果、6月の利上げ観測が、
9月に利上げが先送りされるとの見方も出ています。
この中で、日銀が追加緩和を行うことについては、
かなりの織り込みを強めていました。
熊本を中心に起きた大地震の影響が、日本経済に
大きな影響を与える可能性がある、との読みから、
先週から追加緩和を織り込む形で、円が売られ、
株価は底堅い動きを見せていました。
市場が、追加緩和を確実視していた分、
緩和見送りショックは大きなものになりました。
円はその他の通貨でも上昇。
対ユーロでは123円台前半〜央、
対スイスフランでは112円台前半に
上昇しています。
日銀の追加緩和の可能性に比重を置いた分、
その反動が大きかったということになりました。