OPEC総会、生産目標を再び見送り

中東などの主要産油国で構成する石油輸出国機構OPEC)は2日、
ウィーンの本部で開いた総会で加盟国全体の原油生産目標の復活を
見送った。

昨年12月の総会に続く目標棚上げで、増産を急ぐ
イランなどが強く抵抗していた上、最近の原油安一服で
あえて生産抑制を目指す機運も薄れており、合意は
難しいと判断した。

総会後の声明では生産目標に言及はなく、「事務局は
今後数カ月間の(市場の)動向を注視し、必要なら
加盟国に再び会合の開催を勧め、さらなる対応が
必要だと提案すべきだ」と指摘するにとどめた。

総会では、相場てこ入れを狙う一部加盟国が現状
(4月時点では日量3250万バレル)並みの目標設定を
模索したが、イランは国ごとの生産割当制度の復活を
求め、提案に応じなかった。