米FOMCは利上げ見送り、慎重論が拡大

米連邦準備制度理事会FRB)は15日の連邦公開市場委員会
FOMC)で、政策金利(現行0.25〜0.5%)の据え置きを決定、
追加利上げを見送った。

年内の利上げ見通しは2回と、前回3月時点の
想定を維持したが、1回を予想する委員が増えるなど、
5月の雇用の伸びの急減速を踏まえ、慎重な見方が
強まっていることが示された。

利上げ見送りは4会合連続で、昨年12月の
利上げ以降、半年間足踏みが続くことになった。

イエレンFRB議長は記者会見で、「最近の経済指標は
強弱入り交じっており、慎重に政策調整を進めるのが
適切だ」と説明した。

7月下旬の次回会合での利上げも「不可能ではない」
としつつ、雇用回復を見極める必要があると指摘したが、
時期に関する手掛かりに言及しなかった。