円、対ドルで104円台前半に押される

16日のNY外国為替市場では、朝方こそ、
リスク回避の円買いが強まったものの、
その後、英国でEUからの離脱反対派の
女性議員が銃撃で射殺されたことを受け、
英ポンドが買い戻された動きを受けて、
円は対ドルで104円台前半に押される展開と
なりました。

朝方は日米の金融政策据え置きや
英国のEUからの離脱観測が強まったことから、円が急騰。

対ドルで一時2年ぶりとなる103円台央、
対ユーロで一時3年ぶりとなる115円台半ば、
対英ポンドでも一時3年ぶりとなる
145円台前半まで上昇しました。

しかし、英国でEUの残留を訴える女性議員が
銃撃で射殺されたことを受け、英国内の世論が
残留に傾くのではないかとの思惑が広がって、
ユーロや英ポンドが買い戻される動きとなりました。

ドル円は104円台前半、ユーロ円は117円台前半、
英ポンド円は148円台前半で推移しています。

市場では、23日の英国のEU離脱を巡る国民投票までは、
荒い動きが続くとの声が支配的となっており、
EU離脱を巡る世論調査結果次第では、乱高下が
予想されるとの見方が支配的となっています。