為替相場、英国民投票前で動意薄

23日の外国為替市場は、英国のEU離脱の有無を決める
国民投票を前に、動意薄の動きとなっています。

ドル円は104円台央〜後半、ユーロ円は118円台後半、
英ポンド円は155円前後で推移しています。

最新の世論調査では、残留派が離脱派を上回っている
との報が流れていますが、英国の場合は結果が出るまでは
決めつけられないとの見方が多く、まずは国民投票
結果待ちとの声が支配的となっています。

問題は、残留するにせよ、離脱するにせよ、英国とEU
巡る問題、あるいは他のEU参加国内で、EUからの離脱の声が
高まる可能性もあり、EUそのものについて、ス安定な動きが
強まる可能性も少なくないと考えます。

ドイツやフランスは、EUの中心となる国なので、
離脱騒ぎは起きないと思いますが、オランダなど、
EUの中軸国の中で、離脱を巡る動きが出てくる可能性もあり、
不安定な動きは続くと考えています。

このため、ユーロ、英ポンドなどの欧州通貨の不安定な動きが、
リスク回避の円買いという形で表れてくることには注意が
必要だと思います。