政府・日銀、首相官邸で緊急会合

政府・日銀は27日午前8時から首相官邸で緊急に会合を開き、
英国の欧州連合EU)離脱決定を受けて市場への対応を協議した。

会合の冒頭、安倍晋三首相は「日銀と協力して
必要な対応を機動的に実施する」と表明。

政府・日銀が連携するとともに、国際協調を進め、
金融市場の安定化に当たる方針を確認した。

首相は麻生太郎財務相に対し、「日銀と連携の上、
為替を含む金融市場をこれまで以上に注視するよう
指示した」と強調。

日銀には、潤沢に流動性を供給して企業や
金融機関の資金繰りを支援するよう求めた。

また首相は、国際決済銀行(BIS)の会議出席のため
スイスに出張中の黒田東彦日銀総裁から26日夜に
電話があったと説明。

「先進7カ国(G7)をはじめとする主要30カ国の
中央銀行が国際金融市場の適切な機能に向け、
市場の動向を注意深くモニターし、協調していくことで
合意した」と伝えられたという。

日銀の中曽宏副総裁は会合で、ドル資金などの
供給について、米連邦準備制度理事会欧州中央銀行など
主要6中銀で2011年に合意した枠組みも活用し
流動性確保に取り組む」と伝えた。