パウエルFRB理事、「米利上げ、当面困難か」

米連邦準備制度理事会FRB)のパウエル理事は28日、
シカゴで講演し、英国の欧州連合EU)離脱決定で
世界的なリスクが高まったと指摘した。

その上で、FRBの政策判断に必要となる離脱の影響を
見極めるのには「時期尚早」と述べ、追加利上げが
当面困難との考えをにじませた。

EU離脱の是非をめぐる23日の英国民投票後、
FRB高官が発言するのは初めて。

同理事は、EU離脱は「米国を含む世界経済への
新たな逆風になり得る」と懸念を表明し、
金融情勢については「秩序を保って機能している」
と分析したが、必要な場合には、海外中央銀行との
通貨交換(スワップ)協定を通じたドル供給を
行う用意があると述べた。