今週の材料は?

今週も各国で経済指標の発表が目白押しです。

各国の足元の経済状況を見る上で大きな材料となりますが、
引き続き、英国のEU離脱問題が大きな影を投げかけると思います。

英国のEU離脱を織り込んでいない数字が出ることで、
実態とかけ離れた数字が出る可能性が多いと思います。

この中、今週は米国の雇用統計が発表されます。

前月の発表で、非農業部門の新規雇用者が予想を
大幅に下回ったことから、米国の利上げが遠のいた
との見方に広がったために、今回も非農業部門の
雇用者に関心が集まるものと思います。

仮に、堅調な数字が出ても、英国のEU離脱
大きな材料になることで、米雇用統計では
利上げをすることは難しいと考えています。

今週も、英国のEU離脱を巡る各国高官の発言で
金融市場は荒れ模様となると考えます。

欧州では
【4日】
6月の英建設業PMI(予想50.5、前回51.2)
5月のユーロ圏生産者物価指数(予想前年比4.1%低下、前回4.4%低下)

【5日】
6月の英サービス業PMI(前回53.5)
5月のユーロ圏小売売上高(予想前月比0.4%増、前回横ばい)

【6日】
5月の独製造業受注(予想前月比0.5%増、前回2.0%減)

【7日】
5月の独鉱工業生産(予想前月比横ばい、前回0.8%上昇)
6月のスイス消費者物価指数(予想前年比0.5%低下、前回0.4%低下)
5月の英鉱工業生産(予想前月比0.6%低下、前回2.0%上昇)
5月の英製造業生産(予想前月比0.9%低下、前回2.3%上昇)

【8日】
6月のスイス失業率(予想3.3%、前回3.3%)
5月の独経常収支(予想254億ユーロの黒字、前回288億ユーロの黒字)
5月の独貿易収支(予想242億ユーロの黒字、前回256億ユーロの黒字)
5月の英貿易収支(予想0.10億ポンドの赤字、前回105.26億ポンドの赤字)

その他では
【5日】
豪中銀政策金利発表

米国では
【5日】
5月の米製造業受注指数(予想前月比0.8%減、前回1.9%増)

【6日】
5月の米貿易収支(予想400.0億ドルの赤字、前回374.0億ドルの赤字)
6月の米ISM非製造業景況指数(予想53.4、前回52.9)
FOMC議事録6月14/15日分

【7日】
6月の米チャレンジャー人員削減予定数(前回前年比26.5%減)
6月の米ADP全国雇用者数(予想15.0万人増、前回17.3万人増)
最新週の新規失業保険申請件数(前回26.8万件)

【8日】
6月の米失業率(予想4.8%、前回4.7%)
6月の米非農業部門雇用者数(予想18.0万人増、前回3.8万人増)
6月の米平均時給(予想前月比0.2%増、前回0.2%増)
5月の米消費者信用残高(170.00億ドル増、前回134.16億ドル増)

日本では
【8日】
6月の景気ウォッチャー調査現状判断D(前回43.0)
6月の景気ウォッチャー調査先行き判断DI(前回47.3)
5月経常収支(予想1兆7705億円の黒字、前回1兆8785億円の黒字)
5月の貿易収支(予想560億円の黒字、前回6971億円の黒字)