株高、経済対策期待で円売り

週明け11日の外国為替市場は、円が対ドル、
対欧州通貨で軟調な動きを見せています。

朝方は100円台で推移していたものの、その後、
参議院選挙で自公が圧勝したことを受け、株価が上昇、
さらに安倍政権の経済対策に対する期待感が強まり、
対ドルで円売りが強まり、円は102円台前半に下落しました。

円は対ユーロでも112円台前半、対英ポンドでも
132円台前半と、軟調な動きを見せています。

市場では、株価の上昇をきっかけに、参議院選挙で
圧勝した安倍政権が思い切った経済対策を行うのではないか、
との思惑が広がっていることも、つい緩和策は思い切ったものになる、
との見方が出ています。

ただ、米雇用統計発表で、年内の米利上げはないとの読みが
出ていることが、ドル売りの材料にされており、英国、欧州の
不透明感が収束しない限りは、再びリスク回避の円買いが
強まるとの見方が主流となっています。

このため、円の下値余地を試した後は、再び円の
上値余地を探る動きが出てくると見込まれます。