米FOMC、政策金利据え置きも12月利上げを示唆

米連邦準備理事会(FRB)は21日まで開催した
連邦公開市場委員会FOMC)で政策金利
据え置きを決定した。

ただ、労働市場が一段と改善するなか、年内に
一回の利上げを行う可能性を強く示唆している。

FOMCでは、米経済活動は持ち直し、雇用の伸びは
最近数カ月間「しっかりしている」との認識を
示した上で、「FF金利の引き上げに向けた論拠は
強まった」と言明したが、雇用・インフレ目標への
進展を示すさらに多くの兆候が出揃うまで「当面」
利上げを見送ることを決定したと説明した。

イエレンFRB議長は会合後の記者会見で、経済の伸びは
強まっている模様で、景気の過熱を抑えつつインフレ高進を
招かぬよう、利上げが必要になるとの見方を示した上で
「利上げの根拠は強まったが、FRBの目標達成に向けた
進展の継続を示すさらなる証拠が表れることを当面
待つことを決定した」と述べた。

また、「当初想定を若干上回る経済の
成長余地がある」とも指摘した。

今回の決定は賛成多数となった。

ジョージ米カンザスシティー地区連銀総裁、
メスター米クリーブランド地区連銀総裁、
ローゼングレン米ボストン地区連銀総裁の3名が
利上げを主張し反対に回った。