欧州中銀、5会合連続で政策金利据え置き

欧州中央銀行(ECB)は20日、定例理事会を開き、
マイナス金利の維持を含む主要政策金利
据え置きを決めた。

据え置きは4月以降、5会合連続となった。

主要政策金利は0%、上限金利の限界貸出金利は0.25%、
下限金利の中銀預入金利はマイナス0.4%で、
いずれも過去最低。

また、量的金融緩和策についても、現在の
月額800億ユーロの資産購入を維持し、
必要に応じて2017年3月末の期限以降も
続ける方針を改めて確認した。

英国の欧州連合(EU)離脱決定後も、
ユーロ圏の景気後退の兆候は見られないほか、
デフレ懸念も幾分後退している。

ドラギ総裁は会見で、ユーロ圏経済について
「緩やかな回復を続ける」と分析する一方、
下方リスクが依然あり、引き続き注視する姿勢を
強調した。