米司法省、ムーディーズを格付け不正で提訴を検討

米格付け大手ムーディーズは21日、2008年の金融危機発生前に
行った格付けに不正があったとして、米司法省が同社の民事提訴を
検討していると明らかにした。

ムーディーズによると、司法省から9月末、住宅ローン債権を
裏付けとした証券などの証券化商品に付与した格付けに不正が
あったとして、民事提訴の方針を伝えられた。

複数の州司法当局も提訴に追随する意向を示しているという。

2008年の金融危機は、大手格付け会社
甘い格付けが一因になったと指摘されている。

昨年には米同業(S&Pグローバル・レーティング)が、危機前の
格付けをめぐり米司法省などと和解金の支払いで合意した。