OPEC、協調減産で合意

石油輸出国機構OPEC)は11月30日の総会で、低迷する
原油価格の押し上げに向け、日量約120万バレルの
原油減産で正式に合意した。

2017年1月から実施する。

ロシアなど非OPEC産油国も60万バレルの減産で
協力する方針で、協調減産の規模は計180万バレルに
達する見通し。

ロシアとOPECとの協調減産は2001年以来15年ぶりのこと。

米欧の原油先物相場は合意を好感して急伸、
約1カ月ぶりの高値を付けた。

合意によると、OPECは全体の産油量の上限について、
10月実績を約120万バレル下回る日量計3250万バレルに
設定した上で、国別の上限も設けた。

減産期間は半年で、原油価格の動向次第でさらに半年の
延長を可能としたほか、減産の実効性を高めるため、
合意の履行状況を監視する機関の設置を決めた。

ロシアは30万バレルの減産を発表した。

ただ、同国は過去に減産を表明しながら増産していた
ケースもあるとされ、信頼性には疑問符が付く。

OPECとの協調減産は今月9日に正式決定する見通し。