トランプ氏、「為替操作認定、初日は見送り」

トランプ次期米大統領は13日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナル
(電子版)とのインタビューで、中国の「為替操作国」認定について、
「まずは彼ら(中国)と協議する」と語り、20日の就任直後には
実施しない意向を表明した。

大統領選では、就任初日に「財務長官に認定を指示する」と公約していた。

ただ、「中国は明らかに(人民元相場を)操作している」と主張し、
「米企業は競争できていない」とし、輸出に不利なドル高の進展に
強い不満を示した。

こうしたドル高けん制が続けば、円安基調にも影響が及ぶ可能性がある。

為替操作国の認定は米財務省が行うが、認定国に対しては、
関税の引き上げなど制裁を発動しやすくなる。

中国政府は次期米政権が強硬措置を取れば、報復する構えで、
米中の貿易摩擦激化が懸念されている。