米地区連銀報告、米製造業改善で雇用引き締まり、経済の健全さ示唆

米連邦準備理事会(FRB)が18日公表した地区連銀経済報告
ベージュブック)は、昨年11月下旬から年末にかけての
米経済について、製造業の回復に伴い、労働力の確保が
困難な状況が全国的に広がっているほか、企業投資も
拡大しており、安定的な経済成長の兆しが見られる
との認識を示した。

報告によると、全米12地区の「大半」で、
製造業者が売り上げの増加を報告した。

報告は「労働市場は引き締まっている、あるいは
引き締まりつつある。報告した地区は、幅広い範囲で
技能労働者を確保することが難しくなっていることに
言及した」と指摘し、「多くの地区が労働市場が2017年も
引き締まり続けると予想している。賃金には上昇圧力が
かかるとみられ、採用のペースは安定的か、加速するだろう」とした。

報告は、全国的に「物価圧力はいくらか強まっている」とした。