トランプ大統領、NYタイムズの廃刊をつぶやく

トランプ米大統領は29日、「経営不振の偽ニュース、
ニューヨーク・タイムズ紙は誰かが買収し、
正しく経営するか、廃刊にすべきだ」とツイートしました。

自身に批判的なメディアへの攻撃を
エスカレートさせた形となっています。

タイムズ紙は28日の社説でシリア難民受け入れ停止を柱とする
大統領令を「臆病で危険」と非難するなど、大統領への批判を
連日続けている。

大統領は28日も「タイムズ紙とワシントン・ポスト紙は
最初から間違っているのに、方向を変えようとしない。
不誠実だ」とツイートした。

しかし、超大国の米国大統領が、一報道機関の
廃刊をつぶやくとはどういうことなのでしょうか。

民主主義の基本は、言論の自由にあります。

どんな反対の立場にいても、その言論を抹殺するような
ことは許されない、そんなことは誰でもが知っています。

民主主義は時間のかかる制度です。

自分の思い通りにならないからと言って、その廃刊を
論じるというのはどういうことなのでしょう。

まさか、タイムズを襲撃して、潰してしまえと
トランプ大統領の支持勢力に示唆しているのでは
ないでしょうか。

本当に恐ろしい大統領の誕生です。

世界の核の大半を持っている米国だから、世界中は
恐怖をもってトランプ大統領の去就を見守っています。