IMF世銀・WTO報告、「自由貿易は成長に不可欠」

国際通貨基金IMF)、世界銀行世界貿易機関WTO)は10日、
自由貿易が世界経済の成長に不可欠だと強調し、トランプ米政権などが
志向する保護主義をけん制する共同報告書を発表しました。

今月下旬にワシントンで開かれる20カ国・地域(G20財務相
中央銀行総裁会議を前に、自由貿易促進の重要性を改めて訴えました。

報告書は、自由貿易協定(FTA)などによる市場開放ルールに
基づく貿易が、世界経済の成長に果たしてきた役割を評価し、
多国間貿易の枠組みが広がったことで「世界貿易の安定が
支えられた」と指摘しています。

一方で、金融危機を受けて各国で輸出入や市場参入の障壁となる
保護主義的な措置が設けられたことを問題視しました。

「貿易やグローバル化の恩恵から置き去りにされた人々への配慮が
不十分なため、自由化に懐疑的な見方が拡大している」と懸念を示しました。