日銀、景気判断を上方修正=金融政策は現状維持

日銀は27日の金融政策決定会合で、最新の経済予測である
経済・物価情勢の展望(展望リポート)をまとめ、景気判断を
上方修正しました。

好調な生産や輸出を踏まえ、従来の「景気は緩やかな回復基調を
続けている」を「景気は緩やかな拡大に転じつつある」に
引き上げました。

「拡大」の表現は2008年3月以来9年ぶりのこと。

2017年度の消費者物価(生鮮食品を除く)上昇率の見通しは、
1.4%(従来予想1.5%)に下方修正しました。

2018年度は1.7%に据え置き、新たに公表した2019年度は
消費税増税の影響を除き1.9%としました。

2%の物価上昇目標の達成時期を「2018年度ごろ」とする
従来の見方は維持しました。

経済成長率の見通しは、2017年度1.6%(同1.5%)、
2018年度1.3%(同1.1%)にそれぞれ引き上げました。

2019年度は0.7%としています

金融政策は、短期金利をマイナス0.1%、長期金利を0%程度に
誘導する現在の金融緩和の維持を賛成多数で決めました。