転換点は5月発表の米雇用統計

今週の為替相場は、ドルが底堅い動きを続けると思います。

シリア情勢、北朝鮮情勢を睨んだ動きから、円はリスク回避の
通貨として、円買いが強まる動きを見せました。

特に北朝鮮と米国のチキンレースの様相が強まったことで、
リスク回避の動きが一段と強まりました。

しかし、これも記念日で北朝鮮が新たな挑発を行わなかったことで、
リスク回避の動きはやや沈静化し、それとともに、それまで
買われていた円を売る動きが強まりました。

米国の金利上昇なども、ドル買い・円売りにつながりました。

また、懸念されていたフランスの大統領選挙も極右派の候補が
1位をとれなかったことや、大統領選挙では中道候補に票が
集まる可能性が高まったことで、軟調だったユーロも値を戻しています。

こうした動きから、リスクに強い円が軟調になっている状況です。

この流れは、しばらくは継続するものとみています。

特に、日本がゴールデンウィークを迎える中で、
ドル買いが強まる可能性も強いとみています。

ただ、気掛かりなのは、米雇用統計の動きです。

ゴールデンウィーク中に発表される米国の雇用統計で、
ドルが急落したことを何度も見ていることで、このジンクスは
まだ生きていると考えています。

リスク回避の動きから、それまで軟調だったドルが買い戻され、
次の転換点は、やはり雇用統計の発表だと考えています。

北朝鮮も記念日では、何もしませんでしたが、
早速ミサイルを発射しています。

こうした動きが重なると、相場は思わぬ方向に動くことが
予想されます。

その大きな転換点が、米雇用統計の発表を控えた
今週になるとみています。

予想レンジは、
ドル円が108.20〜113.20円、
ユーロ円が118.20〜123.20円、
英ポンド円が138.20〜146.20円、
ドル円が78.20〜84.20円。