トランプ米大統領、前FBI長官に前補佐官の捜査終結要請か

米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は16日、トランプ大統領
9日に解任したコミー前連邦捜査局(FBI)長官と2月に会談し、
ロシアとの不透明な関係に絡んで辞任したフリン前大統領補佐官
(国家安全保障担当)に対する捜査を終結するよう要請していた
と報じました。

FBIは昨年の大統領選挙戦でのフリン氏らトランプ陣営とロシアの
共謀疑惑を捜査しており、報道が事実なら、大統領が自ら捜査に
介入していたことになります。

NYタイムズによると、トランプ大統領はフリン氏が辞任した翌日の
2月14日にホワイトハウスでコミー氏と会談し、コミー氏が残した
会話内容のメモによれば、大統領は「彼(フリン氏)はいいやつだ。
君が(捜査を)やめることができると望んでいる」と述べました。

コミー氏は捜査については答えず、「私も彼はいいやつだと思う」
とだけ話したとされています。

報道を受けて、ホワイトハウスは「大統領はコミー氏や他の誰にも、
どのような捜査であれ終結を求めていない」と否定しました。

下院監視・政府改革委員会のチェイフェッツ委員長(共和党)は
FBIへの書簡で、大統領とコミー氏のやりとりに関する記録を24日までに
提出するよう要請しました。