ドル高値圏でもみ合いか

今週の為替相場は、ドルが高値圏でもみ合い推移と
なることが予想されます。

引き続き、米国では年内の利上げが実施されるとの見方が多く、
金利面からドルがサポートされると思います。

また、今秋はトランプ米大統領が、日中韓をはじめ
アジア諸国歴訪することもあり、北朝鮮で米国が
武力行使をするとは考えにくいと思います。

リスク回避の円買い・ドル売りは考えにくいのではないかと
思います。

むしろ、米国の利上げが意識される動きが強まると考えます。

ただ、週末には米国で雇用統計の発表があります。

非農業部門の新規雇用者は、ハリケーンの影響もあり、
7万人程度にとどまる可能性があります。

これは特殊要因ということで、市場では大きな材料に
ならない可能性があると思います。

万が一、5万人を割り込んだり、ゼロ前後に落ち込むようなら、
それなりの影響があると考えますが、これも一過性の悪材料に
過ぎないのではないかとみられます。

一方、日本では日銀短観が発表されます。

大企業製造業、大企業非製造業ともに、小幅のプラスが
予想されていますが、これは大きな材料にはならないと思います。

むしろ、衆院が解散され、保守系を中心にした野党共闘
安倍自民党とどのような胎児をするのか否か、大いに注目されます。

様々な見方が出てくる中で、新しい保守党について、
国民がどのような判断をするのか、安倍自民党が圧勝するのか、
あるいは国民の判断が分かれて、保守・革新で票が細かく
割れてしまうのか、政治の不安定が強まるのか否かを
注目したいと思います。

特に、公示日まで時間もないことで、各党入り乱れて、
混乱が予想されます。

こうした動きが金融市場、為替市場にどのような影響を
与えるのか、注目したいと思います。

久しぶりに日本の政治混迷が材料視される可能性が出てきました。

もちろん、北朝鮮からミサイルが発射されるようなことになれば、
リスク回避の動きが強まる可能性もあり、今週は材料が
多く出過ぎて混乱する週になるかも知れません。

予想レンジは、
ドル円は108.20〜114.20円、
ユーロ円は128.20〜134.20円、
英ポンド円は148.20〜154.20円、
ドル円は86.20〜92.20円。