金利差意識は追う種通貨が優位

今週の為替市場は、金利差意識の欧州通貨優位の
動きが継続するのではないかとみています。

前週末発表された米雇用統計では、非農具王部門の
新規雇用者は予想下回りましたが、賃金の伸びが
予想を上回ったことで、FRBの利上げ姿勢には
変化がないとの読みが支配的となっています。

ドルは対欧州通貨を中心に軟調な動きを継続していますが、
対円ではドルの底堅い動きが続いています。

この中、北朝鮮情勢は、北朝鮮と韓国との直接対話が
始まることで、これまでのような地政学的リスクが
減退しています。

北朝鮮と米国の対決も、平昌オリンピック・
パラリンピックの間は、和らぐと考えます。

昨年は、いつ米国と北朝鮮との間で戦端が開かれるか、
緊張感が漂っていましたが、年初になって
そうした恐れは一先ず拭われている感じがします。

この中、テロの動きには注意が必要だと考えています。

欧米での大規模なテロは少ないのですが、
小規模なテロが散見されています。

これがいつどのような形で出てくるのか、
依然として注視したいと考えます。

この中、エルサレム情勢は依然として混乱しています。

トランプ大統領の発言で、パレスチナ
イスラエルの対立が一段と強まっています。

この動きは始まったばかりなので、今後の
成り行きを注意したいと考えています。

トランプ大統領は国内でのロシア疑惑問題が
再燃しています。

トランプ大統領の家族がロシア疑惑に色濃く
関与しているとの報道がされており、トランプ大統領
指導力が大きく後退することも考えられます。

これが米国の信認、ドルの信認に影響を及ぼす
可能性が強いことには留意が必要です。

為替市場は年末年始と落ち着いた動きを示していましたが、
想定外の材料が出れば、大きく動意付く可能性が
あることには注意したいと思います。

予想レンジは、
ドル円が100.20〜116.20円、
ユーロ円は134.20〜140.20円、
英ポンド円が150.20〜156.20円、
ドル円が86.20〜94.20円。