日銀地域経済報告で、「景気判断、北陸など3地域上げ」

日銀は15日、冬の支店長会議を開き、全国9地域の
景気動向を分析した「地域経済報告
(さくらリポート)をまとめました。

それによると、設備投資や個人消費の拡大などを踏まえ、
東北、北陸、近畿3地域の景気判断を昨年10月の
前回報告から引き上げました。

北陸はIT需要を見据えた設備投資の増強などを受けて、
判断を前回の「緩やかに拡大している」から
「拡大している」に上方修正しています。

北陸が「拡大している」と総括されたのは、同リポート前身の
全国11支店金融経済概況の公表を開始した1998年1月以来、
初めてのこととなり、東海地域と並び、最も強い表現と
なりました。

東北は生産用機械の増産などから、「緩やかな回復基調」を
「緩やかな回復」に修正し、近畿は輸出や個人消費の強まりを
理由に「足取りをより確かなものとしつつ」との表現を加えました。