米FOMC、0.25%の利上げを決定、来年は「2回」にペース減速

米連邦準備制度理事会(FRB)は19日の
連邦公開市場委員会(FOMC)で、
政策金利を0.25%引き上げ、
年2.25〜2.50%とすることを
全会一致で決めました。

今年4回目の利上げとなります。

これに対し、今後の景気減速を見込み、
来年想定する金利引き上げ回数を
従来の3回から2回に減らしました。

パウエルFRB議長は記者会見で、
「金融政策の議論と決定に政治的な配慮は
一切ない」と強調し、FRBは独立機関として
「正しいと判断することを妨げるものは
何もない」と明言しました。

さらに同議長は、世界的な株安や
成長鈍化などを踏まえ、「(前回利上げを
決めた)9月会合以降、(景気に)幾つかの
逆風が出てきた」と説明し、「今後の
追加利上げにはかなりの不確実性がある」
とも語り、ほぼ3カ月ごとに行ってきた
引き上げペースを減速させる考えを
示唆しました。

FRBは声明で、米景気の現状に関して
「強固なペースで拡大」との認識を
改めて表明し、経済成長に対するリスクは
「概ね均衡している」との見方を維持しつつ、
「世界の経済と金融情勢を注視する」とし、
景気の先行きへの警戒感を示しました。