パウエル米FRB議長、米利上げ「忍耐強く」見極め

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は26日、上院銀行委員会で証言し、世界経済の減速リスクを「特に注視している」と語りました。
また、「(FRB))忍耐強いとは政策判断を急がないことだ」と明言し、当面は利上げの停止が妥当だと改めて強調しました。
同議長は、2018年の実質GDP(国内総生産)伸び率は「3%を幾分下回る」と予測し、今年は鈍化が見込まれるものの、政府機関の一部閉鎖の影響は小さく「見通しは良好だ」と語っています。
ただ一方で、「最も大きなリスクは中国と欧州経済の減速」と指摘し、米中貿易摩擦に絡み「不透明感は企業の敵だ」と述べ、企業の投資見送りなどが米景気の重しになりかねないと警戒感を示しています。