英下院は29日、すでに2回大差で否決された欧州連合(EU)離脱合意案のうち、離脱条件を定めた主要部分の協定のみを対象にした採決を行い、賛成286票、反対344票の反対多数で否決しました。
英政府は4月12日までに新たな方針をEU側に示す必要に迫られます。
メイ首相は法案が可決されたら辞任する考えを示していましたが、離脱強硬派が激しく反発、2回の否決の原因となった協定の条項に対する根強い反対を覆せませんでした。
否決を受けた現実的な代替策は見えておらず、「合意なき離脱」などの可能性が改めて浮上、混迷が深まる可能性が強まっています。