14日の経済指標

【日本】
2018年度の経常黒字は19.4兆円
財務省が14日発表した2018年度の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引、投資収益の状況を示す経常収支の黒字額は、前年度比12.4%減の19兆4144億円となりました。
黒字幅の減少は5年ぶりで、世界経済の減速を背景に輸出が伸び悩む一方、原油価格の上昇などで輸入の伸びが輸出の伸びを上回りました。
貿易黒字は84.4%減の7068億円でした。
輸入は原油高などで8.0%増えましたが、2017年度に2桁増だった輸出は2.6%増にとどまりました。
企業が海外から受け取る配当・利子収入などを示す第1次所得収支の黒字は3.9%増の21兆652億円でした。
海外子会社からの配当金が増加し、直接投資収益が過去最大になりました。
旅行、物流などのサービス収支は6378億円の赤字で、訪日外国人旅行者(インバウンド)の増加で旅行収支の黒字が2兆4890億円と過去最高を更新したましたが、海運業界再編を受けた輸送収支の赤字幅拡大という特殊要因が響きました。
また、同時に発表された3月の経常収支は2兆8479億円の黒字となり、前年同月を10.6%下回りました。
経常黒字の減少は2カ月ぶり。