IMFがEFSF強化と欧州銀行の資本増強を要請

国際通貨基金IMF)は19日、欧州債務危機が迅速に解決されなければ、
世界経済全体に影響が及ぶ恐れがあるとして、
欧州金融安定化ファシリティー(EFSF)を強化するとともに
域内銀行の資本を増強するよう促した。

IMFの欧州部門ユーロ圏政策部長であるリュック・エバラート氏は、
電話会議で「ソブリン危機脱却に向けた対応が遅れれば、
ユーロ圏だけでなく世界経済にとっても、非常に大きな代償を伴う」と述べた。

IMFはスタッフ報告書で、ユーロ圏債務危機の波及阻止に向け、
EFSFの規模を拡大するとともに、EFSFによる流通市場での
債券購入を可能にすべきと提案した。

IMFまた、ユーロ圏全体で
銀行の資本増強を行う必要があると指摘。

さらにユーロ圏の経済ガバナンス(統治)を
強化する必要があるとの考えを示した。