米デフォルト懸念払しょく、金融安定に重要=財務長官

ガイトナー米財務長官は26日、金融の安定を保つため、
米国がデフォルト(債務不履行)に陥る可能性に関する
不透明感を払しょくする必要があるとの考えを示した。

同長官は、米金融安定監視委員会(FSOC)がまとめた
初の年次報告書の公表に際し、「現在、金融安定を保つために
われわれができる最も重要なことは、米経済の上に垂れ込めている
デフォルトという懸念を払しょくすることだ」と述べ、
債務上限引き上げ協議の合意が最優先事項であるとの認識を示した。

FSOC報告では欧州債務問題に言及、ギリシャアイルランド
ポルトガルソブリン信用リスクを特に挙げ、「欧州の事態による
米金融システムへの影響は、欧州周辺国のソブリン債務危機の展開と、
米金融機関及び市場の耐性度次第だ」と指摘した。