第1四半期の国際銀行融資は1.5%増=BIS

国際決済銀行(BIS)によると、2011年第1・四半期の国際銀行融資は
増加に転じたものの、ユーロ圏向け融資はギリシャなど周辺国の
健全性をめぐる懸念から減少した。

第1・四半期の国際銀行融資は
4660億ドル(1.5%)増加した。

ユーロ圏向け融資は
770億ドル(0.4%)減少。

ただ、減少幅は2010年第4・四半期の
4230億ドルよりも少なかった。

2011年3月末時点の国境を越えたギリシャ向け
融資残高は最終リスクベースで1380億ドル。
このうちソブリン債は450億ドル。

スペイン向け融資は7260億ドルで、
うちソブリン債は1090億ドル。

イタリア向け融資は9120億ドルで、
うちソブリン債は2820億ドルだった。

昨年のギリシャ向け融資は3分の1減少し、
アイルランド及びスペイン向け融資も25%減少した。

ユーロ圏では債務問題の周辺国への拡大リスクが、
ここ1年余りくすぶる懸念の核心にある。

BISの統計は、世界の国境を越えた
融資状況をまとめた唯一のもの。