4月の世界の外為取引高、半年前と比べて増加=主要中銀調査
主要中央銀行が25日発表した半年に1度の調査によると、
2011年4月の世界の外国為替取引高は、2010年10月から増加した。
取引はスポット、フォワード、
スワップ、オプション取引全般で増加した。
イングランド銀行(英中央銀行)によると、
英外為市場の1日当たり平均取引高は
4月に過去最高の2兆1910億ドルとなった。
スポットの取引高が32%増の9190億ドル、
通貨スワップ取引が19%増の9090億ドルと、
伸びを主導した。
ニューヨーク連銀の外国為替委員会によると、
北米では、4月の店頭取引商品の1日平均取引高が
過去最高の7990億ドルとなった。
前回調査が行われた2010年10月から3.5%増加した。
アウトライト・フォワードが130億ドル、
スワップが170億ドル、オプションが70億ドル
それぞれ増え、スポットの100億ドル減を相殺した。
ドルは引き続き、最も活発に取引された通貨となったが、
英市場と北米市場で取引高に占める比率が若干低下した。
ドル/ユーロは英市場で最も活発に取引され、
比率は33.5%となったが、昨年10月からやや低下した。
北米市場のユーロ/ドルの取引高比率は31%。
シンガポール外国為替市場委員会によると、
4月のシンガポールの外為取引高は
2010年10月から12.9%増加し3140億ドル。
スポットと通貨スワップが取引高の伸びをけん引した。
日本では、1日平均取引高は2846億ドルと、
昨年4月の2636億ドルから増加した。
スポット取引が若干増加したことが寄与した。
オプションは同期間に減少した。