日銀の判断は適切だが為替相場の投機的動きには懸念=安住財務相

安住淳財務相は27日夕、日銀が金融政策決定会合
資産買い入れ基金を5兆円増額したことを
「適切な判断だった」と評価した上で、
会合後も1ドル=75円台と最高値圏で
推移し続ける円相場について「投機的な動きに
大変懸念を持っている」と表明した。

財務相は、欧州連合EU)首脳会議がまとめた
債務削減策で「ようやく方向性が見えてきた」としながらも
「日本の実体経済の状況から言えば、こうした(円高の)
動きには懸念を持っている」と重ねて指摘。

「必要に応じて断固たる措置を取る」と述べ、
為替介入の可能性をにじませた。

この日の取引で前日比2%を超える上昇となった
日経平均については「日銀の決定が
評価されているのではないか」との考えを示した。