韓国国会が米国とのFTA批准承認、最大野党は大半が棄権

韓国国会は22日、米国との自由貿易協定(FTA)批准を承認した。

採決は非公開で行われ、与党ハンナラ党が批准に賛成した。

国会では一時、議員同士がもみ合いになったり、
反対派の議員の1人が催涙ガスを発射するなど、
騒然とする場面もあった。

最終的には、最大野党・民主党の大半が
棄権したため、圧倒的多数での可決となった。

エコノミストの一部試算によると、現在は年670億ドルの
両国間の通商規模は、FTAを受けて、
最大25%ほど拡大する可能性がある。

承認後、大韓商工会議所(KCCI)は「FTAが発効した際には、
米国との間に、経済道路ができることになる」とする声明を発表した。

米議会は先月、韓国とのFTA批准を承認し、
オバマ大統領の署名も既に済ませている。

米国にとって、韓国とのFTAは、1994年に発効した
北米自由貿易協定NAFTA)以来で最大の貿易協定となる。