ユーロ圏、金融面で強固な防波堤築く必要=レーン欧州委員

欧州委員会のレーン委員(経済・通貨問題担当)は25日、
ユーロ圏債務危機の拡大を食い止めるため、金融面から
強固な防波堤を築く必要があるとの考えを示した。

イタリアを訪れている同委員は、モンティ首相との
会談後の記者会見で「(債務)危機は中核国に近い国に
波及しており、中核国そのものにも波及しつつある」とし、
こうしたことは「波及を食い止め、市場の混乱を
沈静化する力を持つ、金融面での強固な防波堤の構築が
必要なシステミックな現象であることを示している」と述べた。
ただ「ユーロ圏は崩壊しない」と言明。

イタリアがユーロ圏を離脱することもないとし、
欧州連合EU)発足時からの加盟国であるイタリアは、
ユーロ導入時からのユーロ圏加盟国であり、
今後もユーロ圏の中心的な国であり続ける」と述べた。