イタリア、成長押し上げに構造改革が必要=ビスコ中銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーの
ビスコ・イタリア中銀新総裁は25日、財政赤字削減に向けた
短期的な措置は同国の抱える経済問題の解決には不十分で、
成長押し上げには構造改革が必要との見解を示した。

中銀総裁としての初の講演で「現在の財政問題は、
過去の公共財政政策を反映したものだ。マクロ経済措置が
問題を解決すると思い込むべきではない」とし、
「ぜい弱な構造上の問題の解決によってのみ、
イタリア経済を再活性化することが可能だ」と語った。

その上で、同国の硬直的な労働市場について指摘し、
「規制及び社会福祉制度の抜本的改革は、二重構造と
なっている労働市場の改善につながる」と述べた。