スペイン労働改革抗議でゼネスト、GMなど工場操業停止

スペイン各地で29日、ラホイ首相が打ち出した
労働改革に反対するゼネストが行われ、
自動車大手ゼネラル・モーターズGM)やルノー
鉄鋼大手アルセロールミタルなどの工場で操業がストップした。

バスや鉄道は本数が大幅に減少しているほか、
欧州域内の航空便は大半が欠航した。
ただ長距離便は引き続き運航している。

首都マドリードでは通勤を
妨害したなどとして58人が逮捕された。

バルセロナではデモ参加者の一部がゴミ箱を燃やすなどの
破壊行為を行ったが、負傷者の報告はない。

ユーラシア・グループの政治アナリスト、
アントニオ・バローゾ氏は「政府の政策に対する
抗議行動はこれから何年間も続く公算が大きく、
今回はその第一回目にすぎない」との見方を示した。

スペインの株式市場では、同国の財政をめぐる懸念を
背景にIBEX35指数が0.87%安となり、8営業日連続で下落した。