三重野元日銀総裁が心不全で死去、バブル後に金融引き締め

日銀は、三重野康元総裁が15日、心不全のため
都内の病院で死去したと発表した。
享年88歳。

三重野元総裁は昭和22年に日銀に入行後、総務部長、
営業局長、理事、副総裁を経て1989年12月に第26代総裁に就任。
1994年12月に退任した。

バブルがピークを迎えた時期に総裁となり、就任後に
金融引き締めを相次いで行うなどバブル退治への
取り組みから「平成の鬼平」とも呼ばれた。

白川方明日銀総裁は「三重野元日銀総裁のご逝去の報に接し、
まことに痛惜の念に堪えない」とする談話を発表。

バブルがピークを迎え、崩壊に向かう期間に
政策運営を行ったことに関して「先進国が
その後相次いで直面することになる『物価の安定』と
『金融システムの安定』という2つの使命の
同時達成に先進国の中銀総裁として最初に直面し、
これに真正面から取り組まれた」とコメントした。