スペインはECB国債買い入れ期待すべきでない=独連銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのバイトマン独連銀総裁は、
スペイン国債の利回り上昇について、債務問題の原因に対処する
きっかけにすべきであり、ECBの国債買い入れ
期待すべきではないとの認識を示した。
ロイターとのインタビューで述べた。

総裁は、国債利回りを特定の水準に誘導するために
国債買い入れを活用したいと考えている
ECB当局者はいないと発言。

3回目のLTRO(長期資金供給オペ)について
議論する理由はないとの認識も示した。

総裁は「一国の長期金利が一時的に6%を超えたからといって、
世界の終わりと言うような言い方を必ずしもすべきではない」と発言。

「当該国の当局者が改革の推進を通じて、自らの責務を果たし
(市場の)信頼を回復するきっかけになる」と述べた。

ECBの国債買い入れについては「限界が明らかになっている。
ただECB理事会は国債買い入れを終了していない。
クーレ専務理事はその点を指摘した」と述べた。

LTROについては「前回の3年物オペの直後から
3回目、4回目の実施を求める声がすでに強まっており、
必要な改革、特に銀行システムの改革が
遅れるリスクが出ている」と指摘。

「3回目のLTROについて議論する理由は
見当たらない」と述べた。

危機対応策からの出口戦略については、
今実行すべきではないが「今準備を
整えておく必要がある」と語った。