米システミックリスク評議会、米銀の自己資本規制強化を当局に提言

米システミックリスク評議会は、米金融機関に
国際基準より厳しい規則の導入を求める提言を行った。

同評議会は、ベアー前連邦預金保険公社FDIC)総裁が
率いる独立機関で、民間助成財団のピュー・チャリタブル・トラストと
CFA協会によって創設された。

メンバーにはボルカー元連邦準備理事会(FRB)議長、
リード元シティバンク会長、ドナルドソン元証券取引委員会
(SEC)委員長が名を連ねている。

ロイターが入手した書簡によると、同評議会は、
米規制当局に新銀行自己資本規制「バーゼルⅢ」の早期導入、
大規模銀行のレバレッジのより厳格な制限、銀行間の相互の
エクスポージャー縮小を主張。

バーナンキFRB議長、米通貨監督庁(OCC)のカリー長官、
連邦預金保険公社FDIC)のグルエンバーグ総裁代理に対し
「これら(国際基準)は厳格化が可能でそうすべきである
最低の基準」との認識を示した。

米規制当局は6月、バーゼルⅢ導入に
向けた規則を提案した。

2019年初めまでに段階的に導入することとしているが、
評議会はこの予定を「大幅に」前倒しすることを求めている。

また、銀行間の相互関連性を金融危機の際に政府支援が
必要となった主因の一つと指摘し、規則を強化すべきと主張した。