9月の米失業率低下、景気回復の継続示唆=CEA委員長

米経済諮問委員会(CEA)のクルーガー委員長は5日、
9月の雇用統計について、失業率の低下は経済が
引き続き改善していることを示しているものの、
リセッション(景気後退)による深刻な落ち込みから
回復するには一段の措置が必要との認識を示した。

この日発表された雇用統計では、失業率が7.8%と
前月から0.3%ポイント低下し、
2009年1月以来の水準となった。

非農業部門雇用者数も11万4000人増加した。

委員長は「すべきことはまだある。ただ、きょうの雇用統計は、
大恐慌以来の深刻な景気低迷によって米経済に生じた傷が
引き続き回復していることを示す新たな証拠だ」と述べた。

ソリス米労働長官は失業率が政治目的で
操作された可能性があるとの見方を一蹴した。

長官はCNBCテレビでキャスターが失業率の信頼性に
懐疑的な見方を示した際、雇用統計は高い技術をもつ
専門スタッフによって作成されていると強調し
「そういった見解は非常にばかげている」と述べた。